宮
ダイジェスト&ギャラリー
21 SHOTS【作品について】
五十路の母、宮田かおる。家族の絆が揺らぐ夜、静寂に響く密やかな吐息。
夜更け、薄暗いリビング。台所から聞こえる水音。
洗い物をする背中。背後から近づく足音。食器を置く音がやけに大きく響く。振り返る前に、腰に回る腕。五十路とは思えぬ滑らかな肌の感触。息がかかるほど近い距離。彼女の指が、私の手を掴み、ゆっくりと自分の腹へ導く。台所の灯りだけが、二人の影を映し出す。言葉はない。ただ、荒くなる呼吸と、水滴が落ちる音だけが部屋を満たす。この関係が、もう戻れない場所へと踏み込んだことを、全身で感じていた。
- ▸台所の水音と背後の気配
- ▸食器を洗う手が止まる瞬間
- ▸許されざる距離の二人





















