森
ダイジェスト&ギャラリー
21 SHOTS【作品について】
3D ヨゴサレタ義母 四丁目の夕日 森ななこ
あの夕暮れ、義母の指が触れた瞬間から、すべてが壊れ始めた。
四丁目の夕日が部屋をオレンジに染める。カーテンの隙間から差し込む光が、義母の横顔を浮かび上がらせる。彼女は夕飯の支度をしながら、ふと窓の外を見つめる。その時、彼女の指が俺の手に触れた。一瞬の出来事。だが、その熱は全身に広がり、止まらなくなる。 義母は何も言わず、ただゆっくりと手を引いた。しかし、その瞳には何かが宿っている。夕陽が彼女の影を長く伸ばし、壁に映る二つの影が重なる。息遣いが聞こえるほど静かな台所。彼女の後ろ姿に手を伸ばすかどうか、迷う。 沈む太陽が最後の輝きを放つ。義母が振り返り、目が合う。その瞬間、時が止まった。彼女の唇が微かに動くが、言葉は聞こえない。部屋の温度が上がる。鼓動が耳の中で響く。 暗くなるまで、そこにいた。何も変わらない日常が、たった一つの触れ合いで歪み始める。義母の細めた目が、この先の夜を予感させる。四丁目の夕日は、今日も静かに沈んでいく。
- ▸夕焼けに浮かぶ義母の横顔
- ▸すれ違う指先の熱
- ▸沈む陽と加速する鼓動





















