弥
ダイジェスト&ギャラリー
21 SHOTS【作品について】
客の視線を浴びながら滴る蜜。店長の誘惑に抗えず堕ちていく昼下がり 弥生しずか
カウンター越しに差し出された指。それを咥えた瞬間、すべてが始まった。
レジ裏の薄暗い空間に連れ込まれた時、時計の針は午後三時を指していた。彼は何も言わずに私の手首を掴み、カウンターの隅へ押し付ける。後ろ手に固定された腕が痺れる。耳元でささやく声が、在庫管理の数字を羅列する。まるで作業のように、彼の指がスカートの裾をまくり上げる。 店内にはまだ客の気配がある。かすかに響く足音、棚を擦る衣擦れの音。誰かに見られるかもしれないという恐怖が、逆に背筋を伸ばさせる。彼の指が生温かい場所をなぞるたび、息が詰まる。唇を噛みしめて声を殺すが、喉の奥からかすれた空気が漏れる。 彼は私の反応を確かめるように、ゆっくりと動きを変える。焦らすようなその手つきに、頭の芯が溶けていく。視界の端に映る自分の脚が、微かに震えている。羞恥と快感の境界が曖昧になる。彼の目は冷めているのに、触れる指だけは熱い。その温度差にクラクラする。 やがて彼は私の顎を掴み、無理やり顔を上げさせる。目を合わせろと言外に命じる。その瞳に映る自分は、頬を赤らめ、切なげな表情を浮かべていた。誰かに見られているかもしれない、その想像だけで身体が熱くなる。彼の息遣いが耳朶を打つ。もう、自分を止められない。
- ▸羞恥に震える横顔
- ▸啜る音が響く密室
- ▸カメラが捉えた狂気




















