ダイジェスト&ギャラリー
16 SHOTS【作品について】
湯気と油煙、そして熟れた女の匂い。
夕暮れ迫る東京の下町。古びた中華料理店「龍華」では、今日も湯気が立ち上ぼる。カウンターの中、鍋を振るうのは店主の娘、アケミ。手際の良い動きからは想像もつかない、艶めかしい肢体。常連客の視線は、自然と彼女の背中に吸い寄せられる。厨房の奥では、洗い場を担当するミドリが、黙々と食器を磨いている。かつては銀座のクラブで名を馳せたという彼女の指には、今も微かに男を狂わせる妖艶さが宿る。立ち上る油煙、飛び交う怒号、そして時折混じる甘い吐息。龍華は、欲望と日常が入り混じる、一種独特な空間だった。昼下がりの賄い時、アケミとミドリの肌が触れ合う。その瞬間、店内の温度が、ほんの少しだけ上がった気がした。男たちは今日も、その熱を求めて、龍華の暖簾をくぐるのだ。
- ▸エプロン越しの熱い視線
- ▸グラスに滲む汗、紅い口紅
- ▸手際の良い調理、滴る色香















